
自社でタレントパレットをご利用頂いている皆さまにご参加頂き、現場目線での課題感やタレントパレットの活用事例を共有し、
またご担当者様同士の交流できる場を提供したい、という思いから始まった「タレパレコミュニティ」。
第2回タレパレコミュニティin OSAKAを大阪梅田アプローズタワーにて2023年12月19日に開催いたしました。
タレントパレットの活用事例の紹介から交流会まで、前回同様大阪らしい和やかな雰囲気で、ご担当者様同士の関係が深まったコミュニティ感溢れる当日の模様をレポートしていきます。
お話しいただいたのは、株式会社大西 取締役人事部長 高橋様です。
大西様(大西グループ)は、衣料品や雑貨などの卸売業(大西衣料)、店舗什器・備品の販売や設計施工(店研創意)などを展開する「大西グループ」全体をまとめる企業様です。
2021年時のタレントパレットのご導入経緯から現在のご運用状況や、今後のご活用についてお話をいただきました。
2021年の創業90周年~2031年の100周年に向けて、2019年に「ONISI Decade Project」という人事制度の刷新をはじめとした組織変革のプロジェクトを立ち上げました。
『ボトムアップで自走する組織へ』をテーマに、社員一人ひとりが知恵を出し、社員同士のチームワークで困難を乗り越え、社員一人ひとりの自己実現を行っていく、そんな会社を目指して、90周年の手前の段階で改めて考えました。
このプロジェクトを通じて、2021年に新しい人事制度の導入を行いましたが、従来の人事制度を抜本的に改訂するなかで解決すべき課題として下記の4点がありました。
・挑戦しやすい組織風土づくり(ボトムアップ&心理的安全性)
・全員で成果にこだわる参画意識の醸成
・人財育成の強化とスピーディーな抜擢
・一人ひとりの主体的意思によるキャリア開発
この4点を重要なキーワードとして、「個」の強みを活かし、「チーム」で成果を追求する組織を実現していくことを目指す制度に刷新致しました。
人事制度の刷新に伴い、一気にシステムも刷新しました。それまでは、他社のタレントマネジメントシステムを利用し、
考課システムは当社IT部門の自社製システムを使い、アンケートについてはグループウェアを使っていました。
使用目的によって各人事システムが分散してしまっており、これらを全て一元化したいと考えていたところ、これをタレントパレットでは実現可能とのことで導入に至りました。
また、タレントパレットはアップデートの頻度が多く、非常に小回りが利くというのも導入の決め手になりました。
人事考課システムとして当社では3つの実現したいことを軸に進めてきました。
1.考課表や上司・部下のコメント入力欄を自由に作りたい
2021年の人事制度の刷新により考課表も一から作り直す必要があり、システムはなるべくパッケージで安価に導入できればという思いがありました。
一方で制度自体も当社独自のものですので、考課表の構成や上司・部下のコメント入力欄を自由に作りたいという考えがあったのですが、
これをタレントパレットのミッション機能を活用することで当社が作りたい考課表の形に自分たちで柔軟にカスタマイズすることができました。
2.上司のマネジメントサーベイ(360度評価)を反映させたい
マインド機能(360度評価)を活用しております。
マネジメントサーベイは、管理職層のマネジメント行動を棚卸するという目的で導入をしました。
ボトムアップ組織を実現するには上司のマネジメントのあり方が非常に重要なので、上司の考課項目はボトムアップを促進するような内容にしています。
部下がその項目ごとにスコアを付けるのですが、これはあくまでも評価が目的ではなく、部下からはどう映っているかを明らかにし、それをより良いマネジメント行動に変えていくための参考材料にしてもらうことが目的です。
上司本人にフィードバックをしてメンバーとのギャップを確認してもらうとともに、スコアを考課表シートにも表示して考課の際の参考データの一つにしております。
3.期末の考課のすり合わせ(調整)をスムーズに行いたい
期末に上司が考課し評価が確定しますが、その前段階で上司層が集まってすり合わせの会議を行います。その会議の中で互いの甘辛を協議し、最終考課を行っております。
評価調整機能を活用すれば、顔写真とすり合わせに必要な情報も自由に設定ができますので、視覚的にも捉えやすいです。
大きな画面に映しながらすり合わせ会議を行うことで、有効な議論ができていると思います。
人事制度の刷新において、「主体的な自己キャリア開発」を1つの重要なテーマとしており、その中で当社は3つの制度を導入しております。
1.キャリアアンケート
アンケート機能を活用し、全正社員を対象として現時点でのキャリア志向をアンケート形式で半期ごとに申請してもらいます。
目的として、社員一人ひとりの志向性を組織編制・人事異動における参考データの一つとして活用し、組織と人財のマッチングを図っています。
将来的にどの事業・職種に携わっていきたいか、どのポジションを目指したいかなど、複数の項目で質問をしており、他には今後身につけたい知識スキルなどもアンケートで集計しています。
2.社内公募
タレントボードの社内公募機能を活用しており、各部署が必要とする人財を開示・募集することにより、グループ内における人財活用の最適化を図っています。
半期ごとに、募集する部署・職種や役割グレードを記載し、社員に手を挙げてもらいますが、年に数名はこの社内公募によって異動が実現できています。
3.キャリアエントリー
これはタレントパレット外で別運用となっておりますが、
社内公募を実施していなくても社員が異動したい事業・部署に自ら手挙げをして、人事部長宛に申し込んでもらう制度です。
前回のタレパレコミュニティ大阪に参加し、タレントパレットを活用できている部分とまだまだ活用しきれていない部分があるなと感じました。
今後は、他社様のケースも参考にダッシュボードを有効活用したいと考えています。
また、新卒スカウトOPの導入検討や、労務管理における有期契約従業員の管理・契約書発行等の一元化など、
更なる業務効率化を図り、よりコア業務に注力できる人事にシフトしていきたいと考えています。
第2部で実施したパネルディスカッションは、タレントパレット事業部コンサルティンググループのグループマネージャー加藤が進行役を務め、
第1部でもお話いただいた、株式会社大西の高橋様に加え、社会福祉連携推進法人 日の出医療福祉グループの 金田様、湯山製作所の梶應様・池田様にディスカッションいただきました。
以下はテーマごとに、発言を一部文意補足しながら抜き出してレポートしたいと思います。(以下、発言者表記は敬称略)
日の出医療福祉グループ様は、複数法人企業を管理されているため、誰もが見たい時に、見れるダッシュボード機能や、マイページ機能を使用し情報の一元管理を実施しています。
湯山製作所様は、自らのキャリアを考えるきっかけ作りの提供や、
承認フロー機能を使用し、紙の管理からの切り替えで業務の効率化を実施しています。
大西様は散在していたシステムをタレントパレットで集約することで
情報の同線をタレントパレットに一元化し、タレントパレットで人事マネジメント施策を実施しています。
テーマ1:タレントパレットを浸透させるために工夫したことは
高橋:タレントパレットを考課システムとして使用しており、必然的にログインせざるをえないという形を作っています。
導入当初は説明会なども行い、その後入社した中途・新卒社員の説明に関しても入社時研修に盛り込むなどして、
浸透を少しずつ行ってきました。
金田:とにかくタレントパレットに触れてもらう、慣れてもらう事に意識をおいています。
入職書類にタレントパレットの顔写真の登録方法・パスワードの変更の方法などを入れておくことで、
入社手続きの一貫としてタレントパレットに触ってもらうということを施策として行っています。
また、タレントパレットのトップページはHTML形式で自由に作成できるので、リンクを発行して様々なシステムに
アクセスできるようにまとめています。
池田:様々な機能を触ってもらう環境作りをしています。特に、頻度の高い機能だと承認フロー機能で、
社内の申請書類・研修の申請・報告書をメンバーから申請してもらうようにしており、研修を受講してから
10日以内に提出していない人に関しては、アラート機能を使用して全員提出させています。
また研修機能では、社内の人事制度・正社員対象の研修・賞与支給の際の社長の話などを動画付きで配信したり、
ダッシュボード機能では、自己申告してもらった情報を見える化することで、より視覚的に自分のキャリアを考える
きっかけづくりというものを行っています。
テーマ2:タレントパレットを導入した後で具体的にどのような人事施策の効果があったか
金田:全社を跨いでのプロジェクトが多く、現在の状況を把握したい際に各部署の、マネージャーに、他の事業部のデータを
ダッシュボードで作成して提供することができています。
複数法人分を、欲しいデータの形で出力できるため、Excelなどを経由することなくプラットフォームとして渡せる
ようになったので、今までの方法に比べて工数が少なくなり、スピードがあがりました。
池田:人材情報をタレントパレットに一元化できました。今までだと、Excel・紙で管理しており散在していたのですが、
1つのシステムで今は管理し、集約化できています。
申請書類はタレントパレットの承認フローで回すので、ペーパーレス化やそれに伴い、紙の処理がなくなることで、
作業工数のカットができています。
今後は、人材情報の活用に取り組んでいきたく、人事側が求める人材を抽出し、社内にどんな人材がいて、
マッチ度はどうなのかを確認し、人事異動の対象・次キャリアを作る際の参考にしていきたいです。
高橋:人材情報が集約できたことはもちろん、システム面としても人材データベース・考課システム・キャリア・採用管理などを
一つの入り口に統合できたことはメリットとして考えています。
また従業員からも、たとえば旧考課システムは入力項目がかなり多かったこともあり、
以前よりも考課がやりやすくなったという声が上がりました。
テーマ3:個人キャリアアップの取り組み事例や工夫されていることについて
梶應:自己申告制度を行っています。従業員のキャリアについて、その申告を元に、将来的に管理職を目指したいのか、
あるいはスペシャリストを目指したいのかを抽出条件として、人材ポートフォリオを今後活用したいです。
中期経営計画の中でプロジェクトを組み、社内でどんな人材がいるのかを把握し、次期部門長候補者の選出や
計画的人材育成異動を目指して、活動していこうと考えています。
高橋:先程の講演でキャリア開発システムとしての三つの取り組みをご紹介させていただきましたが、
それらをよりしっかり運用していきたいです。
将来マネージャーを目指す人もいれば、スペシャリストを目指す人もいる中で、本人の志向と
教育プログラムをマッチさせることができると、より充実したキャリア開発ができるのではないかと考えています。
金田:人事考課について、現場でExcelを運用し、人事給与システム内にしか管理データとして履歴がありませんでした。
来期以降人事考課をタレントパレットで行うことなど、それ以外にもやりたいことは沢山あります。
当社はここ5年間で急速に拡大したこともあり、日の出医療福祉グループブランドとしてのキャリアデザイン及び、
それに応じた各個人の情報を抽出する仕組みはまだまだ構築途中です。
今後、医療福祉という人の入れ替わりが激しい業界で、どういった形でキャリアというものをそれぞれの個人に
落とし込んでいくかについて模索し、実行していくのかは非常にやり甲斐があると考えています。 
交流会では、テーマ別にコーナーを設けて、参加者同士の意見交換や交流を行いました。
コーナー↓
①ご利用中の機能
②社内定着に向けて工夫されていること
③感動のおすすめ設定
④現状のお困りごと
今回は交流会途中での席替えも行い、様々な業種のご担当者様と交流を深めることができました。
参加者様には、お揃いのタレパレパーカーをご用意し着用いただきました。最後は全員で記念撮影し、閉会いたしました。