
大変好評いただいておりますタレパレコミュニティ in OSAKAも今回で第7回目を迎えました!
今回は、タレントパレットの活用事例の共有や交流会を通じて、ご担当者様同士のつながりがさらに深まるようなイベントとなりました。
また、当日は大阪初のウェビナーを通じ全国のご担当者様へ講演内容を配信いたしました。
当日の様子をレポートしていきます。
.png)
【会社紹介】
株式会社Joshin様は、東名阪、特に関西を中心に家電量販店事業を展開する企業です。
70年以上にわたって「上新電機株式会社」として事業を展開してきましたが、この春(2026年)に社名を「Joshin」へ変更しました。
「上新電機」という名称にとらわれず、今後さらに幅広い事業展開を目指すため刷新されました。
当日は人事総務部 課長の山本様より、「動く職務経歴書を作りましょう」というテーマのもと、タレントパレットを活用した人材戦略の取り組みと、職務経歴書AI作成機能の活用についてお話しいただきました。
タレントパレットは約4年前から導入し、人事考課の電子化を出発点として段階的に機能を拡充してきました。
導入当初は「データを集めて分析し、人事施策に活かす」という目的意識が中心でしたが、現在はそれに加えて、「どの意思決定を変えたいか」という視点で活用を深めています。
Joshinグループでは、HR領域のDXを三段階で捉えています。
まず電子化(デジタイゼーション)として、これまでアナログで管理されていた人事情報をデジタルデータに変換することが出発点です。
次に、デジタルをベースに情報全体を捉え直す「デジタライゼーション」の段階として、人事データをデジタルベースで管理する基盤づくりを進めています。
そして最終的には、現場での情報活用がリアルタイムで各施策に反映されていくような真の「デジタルトランスフォーメーション」を目指しています。
.png)
現在は第二段階を難所と捉えており、タレントパレットを活用しながらこの壁を乗り越えるべく取り組み中です。
人材データベースの整備においては、単なる属性情報だけでなく、従業員の日々の状況や研修・学習の履歴なども含めて記録・管理しています。
研修については「やったら終わり」ではなく、記録として残すことで、今後のスキル基盤・経験基盤につなげていく意図があります。
また、ダッシュボード機能を活用し、経営者向けにどのような情報を見せていくかを検討しています。
上場企業として義務化されている人的資本の情報開示にも対応すべく、可視化の仕組みを少しずつ整備してきています。
山本様が特に注目されている機能が、「職務経歴書AI生成」機能です。
この機能は、タレントパレット内に登録されているデータ(メンバ属性・リンク属性・スキルタグ・自己申告情報・ミッションシートの所属長コメントなど)を生成AIが分析し、従業員一人ひとりのプロフィールを職務経歴書の形式で自動生成する機能です。
経歴のサマリー・スキルタグ・特徴や強み・過去の業務・取り組んだプロジェクトなどが一枚の文書にまとめられ、従業員本人・人事担当者・経営者が同じ情報を共有できる仕組みです。
活用のポイント:「眠っているデータを叩き起こす」
山本様がこの機能に着目した最大の理由は、「データは登録されても、関係者に見られなければ存在しないも同然」という課題意識です。
人事情報はどうしてもブラックボックスになりがちで、従業員側は「会社が自分をどう見ているかわからない」と感じ、経営者と人事担当者の間でも情報の伝達に課題があることがあります。
この職務経歴書を通じて、経営者・人事担当者・従業員本人が同じ情報の目線を持てるようにすることが狙いです。
当日は山本様ご自身のテストアカウントを使ったデモを披露いただきました。
実際の画面では、一般社員から役職者への昇進も含めた業務の歴史が反映されており、それに紐づくスキルや特徴・強みがAIによって文章化されていました。
動的に更新される職務経歴書
この機能の大きな特長として、月次で自動更新される動的な仕組みが挙げられます。
設定によって、毎月その時点のメンバ属性・リンク属性などの情報をもとに職務経歴書が自動アップデートされます。
経歴が増えればスキルタグが変化し、新たな人材情報が登録されていれば特徴・強みの内容も変わっていきます。
また、本人が直接編集できる設定や、「再生成の対象から除く」チェック機能も用意されており、確定情報として固定することも可能です。
さらに、タレントパレット内の標準スキル群との連携により、スキルタグを自動で引き出して職務経歴書に反映させることもできます。
「止まっている記録」から「動く記録」へ
従来の職務経歴書や自己申告書は年に一度更新されるもので、情報の鮮度が課題でした。
山本様は「本人にデータを更新してもらうことでコミュニケーションが生まれ、よりタイムリーな情報になる」と考え、この機能を通じて定点情報を「生きた記録」として運用したいと語りました。
人事情報の透明化と従業員の主体性醸成
Joshinグループでは「自立航行型の人材を育てていく」ことをステークホルダーへの方針として掲げています。
これまでは上意下達の仕組みの中で、従業員がキャリアの決定に受動的になりがちな傾向がありました。
山本様は、「タレントマネジメントの究極の形は、各従業員がどれだけ自己開示をして、それを会社が反映できるかにかかっている」と述べ、この機能を通じて従業員の自己開示を促し、キャリア形成への主体的な参加を促進することを目指しています。
そして従業員・人事・経営が同じ情報の目線を共有しながらコミュニケーションを取ることで、採用・教育・配置・評価・処遇というすべての施策につながる流れを作りたいとしています。
山本様は「AIが代替するのは作業であり、人事の本質である『人を生かすこと』はAIにはできない」という立場を明確にされています。
AIの活用によって情報収集・整理・分析・可視化という作業の速度と精度が上がることには意義を感じつつ、最終的なセンシティブな意思決定は人が行うべきと考えています。
今回の発表のタイトル「動く職務経歴書を作りましょう」には、4つの意味合いが込められています。
止まっている記録を動かすこと、従業員がシステム情報を活用すること、人が動くことで組織が動くこと、そして事業全体が動き出すこと。
Joshinグループでは今後も検証を繰り返しながら、この機能を最大限活用できるよう取り組んでいくとのことです。
また山本様は、「多くの企業様が使うことで、私では思いつかないような新しい案が生まれる。みなさんの声とともに、この機能を育てることができたら嬉しい」と語り、参加者へのエールを送りました。
以上が第1部ご登壇企業様ご講演の内容です。人事のDX化という共通テーマのもと、生成AIを活用して人材情報を「動かす」という実践的なアプローチは、参加者にとって多くのヒントを与えてくれるものとなりました。
主催者講演を経て、以降は交流会の時間となります。
タレントパレットをご活用いただいているユーザー同士の意見交換や交流を行いました。
前回同様、交流会途中での席替えを行い、様々な業種のご担当者様と交流を深めることができました。
以下、参加者様のアンケートの内容を抜粋いたします。
・山本様のご登壇内容が良く、他社と共通の悩みを知ることができた(製造業)
・開発・提供側の機能紹介だけでは得られない、実際の利用実態が分かりやすかった(鉄鋼)
・興味深く、今後使っていきたい機能と感じた。データ活用の視座が上がった(医薬品)
・自社の現状整理ができ、今後やるべきことが分かりやすかった(エンジニアリング)
・具体的な事例で自社での活用イメージが湧いた(教育・ネットワーク業)
.png)